11.15.2011

22年ぶりのピョンヤン

日本対北朝鮮を見ています。
感慨深いですね、キムイルソンスタジアム。

いろんなことを思いながらみてますが、特におもったのは次の2点。

ひとつめは、ピッチをとりまく商業広告のないスタジアムが新鮮ということ。
大気汚染とかと同じように、最近は先進国を中心にVisual Pollution=
視覚汚染という考え方が出てきました。

けばけばネオンサイン、文字が乱在する広告。
電車の中吊り広告に小さい文字が多すぎて読んでいてくらくらしたり。
キムイルソンスタジアムには文字がなかった。
大きな「조선 이겨라」という人文字だけでした。
資本主義じゃない方が、目にはいいのかも。

もう一点はマスゲームについて。
これは異様ですが、外から見ているぶんには素直に楽しいですね。
でもこれって北朝鮮特有でもなくて、実は本質的には韓国もまったく同じです。
観客が着ている服は韓国はZaraとかGapとかユニクロとか「先進的な」ものなんだけど、
スタジアムが結局赤く染まって「てーはんみんぐ♪」なところは一緒です。

そしてさらに実はこのマスゲーム的なものは日本も本質的にはまったく同じです。
そうです、同じスーツ、ネクタイ、髪型、靴、カバン、就活です。
「おはようございます!ヨシダといいます、
本日はお忙しいところdoihafihjefoijwp、よろしくおねがいします!」

ということは就活も外国人が見たら愉快なんだと思います。
就活のネクタイがいやなヒッピー系の若者がトウキョウにいるように、
今日はマスゲームじゃなくてプレステがしたいんだと嘆くピョンヤンの若者。
かれが大同江のほとりでひとりタバコを吸う姿が目に浮かびます。

ピョンヤンでマスゲーム嫌だといったら隣の軍人に撲殺されそうになるかもしれないけど、
トウキョウで就活の面接にアロハシャツでいったら完全に黙殺されます。
からだがきついピョンヤンと、こころが折れそうになるトウキョウ。

今回も、そして日本での北朝鮮戦でも、見られましたが、
李忠成が足つった北朝鮮の選手の足をのばやしてやるシーン。
これは今世紀東アジアの名シーンベスト10に入りますね。
「足つったふりやめて早く立てよ」そして「だいじょうぶか」。
矛盾するメッセージがあのシーンのなかでは調和してるぜ。

最終予選も楽しみです。

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