残念なことに「モバイル着信及び受信不安注意力崩壊症候群」にかかってしまいました。(ボクシングをするカンガルーみたいに心身ともに頑丈なぼくですが、一年に三回くらいこれを発症します。)師走、年の瀬をむかえ、これからますますカンヅメ執筆の必要性にせまられる私としては、これは致命的です。そこで泣く泣く、主治医のすすめる「ハイパー能動的発信及び送信治療法」というリハビリにとりくむことといたしました。
やり方は簡単。携帯電話の電池パックを外した後にそれをカバンの中に放置し、一定期間中は連絡手段を手紙、パソコン、公衆電話に絞り、連絡は基本的にこちらから主体的にするというものです。パソコンはもとからあるので、あとは便箋と切手、そしてテレホンカードを用意すればOK。
さてそこで、ひさしぶりにテレホンカードを買って、その無味無臭な「柄」にびっくりしました。
もはや広告としての機能も失い、やけくそになった2011年のテレカ。スタイリッシュな部屋を目指すべく徹底的に家具をシンプルにそろえた結果、もはや生活感なさすぎて白すぎて病室のようになってしまった。先進しすぎたこの国が直面する、そんな普遍的な虚無感をテレカにも感じます。
テレカ、コンビニで買えば値段は相変わらず¥1000(105度数)ですが、先ほど金券ショップを覗いてみると、そこの方が安い。しかも50度数を二枚買う方が安いということで、¥860で二枚買ってみました。
懐かしい!!一瞬にしてタイムスリップしたような感覚を覚えました。テレカはこうあるべきなのです。左のKYON2なんてもうチェブラーシカにしか見えないし、もはやエアコンの広告なのかKYON2のブロマイドなのか、そしてなぜそのような「ちょっと照れてる」的な手の組み方をしているのか謎ですが、とにかくここには「きっと明日はもっといいことがある!」という確信に満ちた当時の社会の勢いみたいなものが映っていて、なかなか気持ちがいいです。
そんな開放的で、心配無用な社会をぼくらの世代は経験できませんでした。ものごころついたころからなにか暗雲たちこめる雰囲気の中、バブル崩壊、経済成長の限界そして就職難の中をテンション低めですごしてきました。みなさん、なんかパッとすることあれば教えてください。
今日の東京は厚い雲の下、乾燥した寂しげな風を吹かせています。

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